これはアメリカ人プロスケーターでありアーティスト、また写真家であるEd Templeton(エド・テンプルトン)と、その妻であり彼女もまたアメリカ人写真家であるDeanna Templeton(ディアナ・テンプルトン)の共同プロジェクトです。
私たちは彼らの写真集 “The Swimming Pool” にこの上なく感動し、その8年にも及ぶ光の芸術、またテーマにある水のもたらす表現の世界に魅了され今回のコラボレーションをオファーしました。
そのような素晴らしい芸術作品をどのようにして更なる領域へ昇華させ、そして時間とともに深みを増す洋服へ結びつけることができるのか、私たちは熟考に熟考を重ねました。
“The Swimming Pool” が落とし込まれたラインナップを是非ご覧ください。
The Swimming Pool
カリフォルニア州を拠点として活動するストリートフォトグラファー、Deanna Templeton (1969年生まれ)によるフォトグラフィックエッセーであり、水中を舞台に人々の心を捉える表現工程です。
この作品が生まれるきっかけは彼女の夫であり、彼もまたアーティストであるEd Templetonによってある日突発的に行われた水中撮影でした。テンプルトン夫妻は次第に彼らの友人や、友人のその友人らをプールに招きモノクロやカラーフィルム、ポラロイドを使い、モデルがリラックスできる状態を作り写真に収めていきました。
普段であれば見知らぬ人物を対象にしたストリート写真を主流に撮る彼女にとって、この水中でのポートレート撮影は挑戦でした。被写体となる人物との親密な関係性や気持ちの繋がりこそが、作品に映し出される彼らの美しさ、個として持つ真の強さや自信、時に見せる脆さを表現するからだと気づいたのです。
のちにEdが述べるように、「裸のモデルたちは孤独の中で浮かんでいるのさ。水中で加わる適度な圧力がモデルを母親のお腹にいる子供のようにさせるんだ。その外では何が起きていようと関係ないようにね。青い海で熱狂的な日差しを浴びながら孤独に上から覗くカメラに向かって踊るんだ。動きや向きを変え曲がったり舞ったり、歪んだりして光とともに絵を描くんだ」
“The Swimming Pool”は人の根源に眠る真の姿を捉えた芸術であり、皆さんをその世界へ連れて行ってくれるのです。
Ed Templeton
エド・テンプルトンは、アメリカのアーティストであり、プロのスケートボーダーであり、芸術家。彼の絵画は、南カリフォルニアの郊外文化に影響を受け、前庭の芝生や片目のミュータントなどを、コミック本のようなフラットなスタイルで描いている。
また、モノクロ写真では、日常の出来事やスケートボード業界の裏側、そして彼の私生活を撮影することが多い。「私は毎日カメラを持ち歩く人間の一人であることは間違いない。カメラを持たずに家を出たときは、いつも最高の出来事が起こるときなんだ。マーフィーの法則みたいなものだね」と彼は説明します。「だから、常にカメラを持っていることが私の日課になっているんだ。」
1972年7月28日、カリフォルニア州ハンティントンビーチに生まれた彼は、少年時代にマーク・ゴンザレスが通りを走っているのを見てスケートボードに夢中になり、彼についてスケートショップに行きました。1990年にプロのスケートボーダーとなり、1994 年に自身の会社「Toy Machine」を設立。プロスケートボーダーとして活動していた初期の頃、彼は世界中のツアーに参加しながら、友人や仲間の写真を撮り始めた。この趣味は、その後数十年にわたり、彼の人生の重要な部分を占めるまでに発展した。